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インターセクショナリティ基本論文集 : フェミニズムから読みなおす

インターセクショナリティ基本論文集 : フェミニズムから読みなおす

キンバリー?クレンショー [ほか著] ; 佐藤文香, 千田有紀監編訳 (児玉谷レミ [ほか] 訳)
庆应义塾大学出版会 2025年10月刊行
ISBN : 9784766430561

刊行时监编訳者所属:
佐藤文香(社会学研究科)
刊行时訳者所属:
児玉谷レミ(社会学研究科)

监编訳者コメント

みなさんは「インターセクショナリティ」という言叶を耳にしたことがあるでしょうか?
本书は、2020年代に入ってから日本の社会科学の中で浸透しつつある「インターセクショナリティ」の必読论文を翻訳し、解説を付した本です。

社会学には人々を魅了してきた理論がさまざまありますが、インターセクショナリティもまた今日その仲間入りを果たすようになりました。社会学者のマレー?デイヴィスによれば、理論とは、 幅広いオーディエンスに重要で欠かすことのできない鍵となると思わせ、古い問題に新たなひねりを加えることで、これまで信じられてきたことを攪乱し人びとの注目を集め、スペシャリストのみならずジェネラリストに対しても訴求力を持ち、逆接的ではあるが本質的に曖昧で不完全なところがあることで成功を収めます(4章)。インターセクショナリティもまた間違いなく、人びとを惹きつけ、これまでの常識を揺さぶり、幅広い関心を集めているのですが、その曖昧さと不完全さゆえに何を意味するのかが不明瞭なまま使用されていることが多いように思います。

この理論は、アメリカの黒人女性たちの重層的な抑圧との闘いの中から生み出されました。1989年にキンバリー?クレンショーは、性差別と人種差別の重なり合う抑圧を「交差点」のメタファーであらわしました。交差点で事故に遭った人の傷が、どの方向からきた車によるものなのか確定困難であるように、交差点に位置する黒人女性たちの被る抑圧は、性差別と人種差別とが分かちがたく絡まりあるものとして存在してきました。 また、同時発生で起こった事故の原因が特定できないために運転手の責任が問われず、負傷した被害者が置き去りにされてしまうかのごとく、原因が人種なのか性別なのか判然としないからという理由で黒人女性たちの差別が放置されたり、反人種差別運動やフェミニズム運動が彼女たちの経験を組みこみそこねたりする事態が生じてしまうことになりました。このような不正義を糺すためにこそ、「インターセクショナリティ」は発案される必要があったのです。

本书の基础编には彼女のこの论文を笔头に、「インターセクショナリティ」を语るうえでおさえておくべき论文を3本収録しました。発展编には、「谁もとりこぼさない」とか「いろいろ见ましょう」といったスローガンを超えて、わたしたちの思索を深めてくれるような问题提起的な论文を4つ选びました。「インターセクショナリティ」というレンズを通して、世界がどのように见えてくるのか、みなさんもぜひ考えてみてください。(佐藤文香)

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