一桥教员の本
债権総论
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小野秀诚着 |
着者コメント
债権総论は、民法の財産法の分野でも抽象性が高く、取っつきにくい分野とされている。本書では、講義のさいにもとりあげる具体的な事例から入っていくよう叙述している。また、叙述の構造は、基本的には民法典の体系にそくしている (いわゆるパンデクテン体系)。読者が、テキストと法典の体系の間で迷わないためである。さらに、制度や概念は、その由来を知るとわかりやすい。わがくにの民法は、西欧法を継受したものであることから、立法や解釈にあたり参照された外国法、前身である旧民法にも言及している。一見、迂遠な方法にもみえるが、短期的な法技術や試験技術のみに流されない視点が、時の経過にも耐えうる厚い解釈論の基礎となる。近時は、とりわけ民法の商化やそれに伴う政策論のみがさかんである。しかし、ローマ法以来の伝統を受け継ぐ民法においては、外見こそ違っても、本質は類似した法律問題が繰り返し現れている。本書では、判例や立法による新たな動向だけではなく、確固とした伝統とのバランスを重視している。新たな歴史も歴史によって作られるからである。